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叔父姪えっち
第3章 兄妹がやってくる・前篇
仕事から帰ってきた叔父さんにさっそくこのことを報告すると、
「えー、かなんなぁ。まるで俺変態扱いやんか」
と頭を掻いた。
いや、それはそうなんじゃないかな。……わたしもそうなるけど。

「せっかく焼肉こうてきたのに失礼ながきんちょや」
とか呑気に言って、叔父さんはあんまり気にしてないみたいだ。
「まぁ二日間やし。じゃあしばらく声我慢するプレイでも楽しむかぁ」

我慢するのわたしなんですけど!
てゆうか疑われててもえっちはやめないんだ……。


まぁ確かに、ちょっと気を付けてれば大丈夫かな?と楽観的に構えていたわたしたちの考えが甘かったことを、一日目の夕食時に思い知ることになる。

じゅうじゅうと焼けるお肉の向こうから、タケオくんがこう言い放ったのだ。

「あの、今日と明日、泊めてもらえませんか?」
「えっ」
わたしはびっくりしてお箸を落としそうになった。

そんな様子をチラリとタケオくんが見やって続ける。
「あつこが夜の家怖がって、誰か大人のおる家がいいって言うんです。昼来た時ミキさんとも仲良くなったみたいやし」
予め用意しましたって感じですらすらとタケオくんが言う。

「そうかーほやったら、遠慮いらんで、泊まって行きぃ。布団干しといたらよかったなぁ」
のんびりと叔父さんが言う。
その様子をじっとタケオくんが見る。
あつこちゃんだけが、パクパクと元気に焼肉を食べている。

明日昼間布団干しといたってな、と叔父さんに話をふられて我に返る。
「あ、うん、わかった」
わたしはそう言って頷くだけで精いっぱいだった。
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