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叔父姪えっち
第5章 ミキちゃんの新しい快感
背中でガサガサっと音がして振り返ると、叔父さんがめずらしく神妙な面持ちで立っていた。
スーパーの袋を手に持っている。
「……」
「……」
「いやぁ、聞くつもりはなかったんやけどなぁ、そのぉ~」
「別にいいよ」
「……」
叔父さんは持っていた袋をダイニングのテーブルの上に置くとこっちにやってきてわたしを抱きしめた。

「よ~しよしよし」
「ちょっとぉ、そういうのいいって」
「なんでや~我慢せんと叔父さんの胸で泣きなさい」
いいってば、と抵抗するわたしの体を無理やり抱っこしたまま、叔父さんはわたしを膝の上に載せてゆらゆらと揺らした。まるで子供をあやすみたいに。

慣れた叔父さんの人肌の心地よさに目をつぶってしまいながら、
「こんなの、わたししてもらう資格ないし……」
と声に出す。
そう口にすること自体甘えだとはわかってるけど。

「ん~? まぁな~昨日なんか3Pやしな~」
「……」
「まぁほら、叔父さんの超絶テクに溺れてしまうのはしょうがない話やし、タケオくんもえぇもん持ってたしな~」
「……」
わたしは無言で叔父さんの胸を叩く。
「うっ……。まぁほれ、彼氏も浮気してたんやったらおあいこっちゅうことで、しゃーないしゃーない」
「……ちょっと、どこから聞いてたのよ」
「ん? えーと誰と映画観に行った、とかなんとかいうとこから」
「ほとんど全部じゃん……」
えー? そう~? とかとぼける叔父さんの呑気な声に脱力する。

叔父さんは腕の中でぐったりしたわたしの背中をぽんぽんっと叩いて、
「元気だしっ今日はハンバーグやでっ」
と威勢良く言った。
ハンバーグ、と聞いてわたしのお腹がぐぅ、と鳴った。
彼氏と別れてもお腹は減る。

「しゃーないしゃーない」
わたしは叔父さんの真似をして呟いた。
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