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叔父姪えっち
第6章 デート
お祭り会場からは離れるけど花火がすごくよく見えるところがある、とタケオくんはわたしの手を引いた。
連れて行かれたのは廃線になった線路の上で、高架になってるから高くてちょっと怖かったけど、確かに遠くまでよく見えた。
風が吹いて涼しい。
線路の上を歩くとか普段絶対ないからワクワクした。

ただカップルがちらほらいて、それはタケオくんの計算外だったみたい。
この場所穴場やったのになぁ、とぼやいていた。

他のカップルと距離を取りつつ、座ってしばらくすると会場からくぐもったアナウンスが聞こえて、一発目の花火が上がった。

空に大輪の花が咲く。
赤と黄色の光でできたそれはパッと開いて、一瞬後にドーン! と大きな音を空に響かせた。
キャー、とそこここから声が上がる。
わたしも自然とわぁっと声が出た。

「すごーい! おっきいね!」
タケオくんに話しかける間にまた次が打ち上がる。

今度は青と紫と白の涼しげな色の花火。
キレイキレイ!
わたしははしゃいでタケオくんの手を握ってぶんぶん振った。
タケオくんは手を握り返してあははと笑う。

今まで見た花火は街の明かりや建物とかいろんなものに邪魔されてたけど、ここは空が広くてずっと向こうまで何もないから余計に綺麗に見えた。
すごい。感動。

夜の濃い闇の中に次々光の輪ができる。
緑、赤、黄色、白、水色、金色、紫、ピンク。たくさん組み合わせがあって覚えていられない。打ち上がる度ドーンドーンと体に振動が伝わる。

ツンと火薬の匂いが風に乗ってやってきた。
じんわりと目に涙が浮かんでくる。

隣を見るとタケオくんの横顔が花火に照らされて、綺麗で、胸がドキドキする。
風は涼しいけど繋いだ手も胸も熱くて。
わたしはタケオくんの耳元に顔を近づけて言った。
「連れてきてくれてありがとう」
振り向いたタケオくんはわたしにちゅっとキスをくれた。

目を合わせるとスクスクと笑いがこみあげてきて、タケオくんの腕ごと胸に抱えてくっついた。体の側面がぽかぽか温かい。
タケオくんの体に響く振動もわたしのものになったみたい。

嬉しくて、楽しくて、最後までずっと寄り添って花火を見ていた。
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