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叔父姪えっち
第6章 デート
帰り道はあっという間だった。ゆっくりゆっくり歩いたつもりだったけど、楽しかったことを話している間に家に着いてしまった。
なんとなく離れがたくて、取った金魚を庭の池につけに行ったり、砂で汚れた足を庭の水道でばしゃばしゃ洗ったりしてはしゃいだ。

夜の匂い。繋いだ手から伝わるタケオくんの体温。あと少し近づけば、磁石がくっつくみたいにわたしたちもくっついてしまうんだろう。
そう思うと恥ずかしくて、でも早くそうしたくて、だけど知らないふりをしてはしゃいでいるのも心地よくて……。

縁側で最後に買ったリンゴ飴を交代で齧っていたらラインの着信音が鳴った。
取り出すと叔父さんからで、
「……『片付けのあと打ち上げやから朝帰りかも、戸締りちゃんとして先寝てて』、だって……」
と読み上げてタケオくんを見上げる。

月明かりに照らされた青白い顔がふと真剣な表情になる。
その目の光を見た瞬間、わたしは吸い込まれるように目を閉じていた。

閉じる寸前見たのは近づいてくるタケオくんの顔。すぐわたしの唇を塞ぐ感触があって、同時にぎゅっと体を抱き寄せられる。

何度も角度を変えて唇を重ね、爪先から滑り落ちた下駄が落ちたカラン、という音が響いたのを合図に、キスをしたまま家の奥へもつれ込んだ。
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