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ノベルラブ
第3章 帰宅
蒼井君が読んでる間いたたまれなくなった私は部屋を掃除したりTVをつけてみたりするけど落ち着かない。
蒼井君は茶化したりせずに無言で読んでて、後ろから覗くと一作目から順に読んでるみたいで二作目の途中、ちょうどえっちなシーンが始まるところでもう耐えられず、私外の空気吸ってるねっと言い置いてベランダに逃げる。
ベランダで新鮮な空気を吸って吐いてしていると酔いがどんどん覚めてきて、やってしまった感が胸にこみ上げてくる。
やばい。なんで言っちゃったんだろう、なんで家に上げちゃったんだろう、なんで読ませちゃったんだろう……! でももう遅い。全然遅い。
しばらくベランダで悶々とした後、もうこれは覚悟を決めよう、と窓を開けた。
リビングに戻ると蒼井君はPCから目をあげて「読みました」と言った。
「あっ、そうですか」
胸がひやっとする。
「面白かったです」
「そうですか」
ちょっとほっとする。
「なんで敬語なんですか」
「なんとなく……」
蒼井君がこっちこっち、と手招きする。ん? と近づくと手を引かれて、ぎゅっと抱きしめられた。
蒼井君は茶化したりせずに無言で読んでて、後ろから覗くと一作目から順に読んでるみたいで二作目の途中、ちょうどえっちなシーンが始まるところでもう耐えられず、私外の空気吸ってるねっと言い置いてベランダに逃げる。
ベランダで新鮮な空気を吸って吐いてしていると酔いがどんどん覚めてきて、やってしまった感が胸にこみ上げてくる。
やばい。なんで言っちゃったんだろう、なんで家に上げちゃったんだろう、なんで読ませちゃったんだろう……! でももう遅い。全然遅い。
しばらくベランダで悶々とした後、もうこれは覚悟を決めよう、と窓を開けた。
リビングに戻ると蒼井君はPCから目をあげて「読みました」と言った。
「あっ、そうですか」
胸がひやっとする。
「面白かったです」
「そうですか」
ちょっとほっとする。
「なんで敬語なんですか」
「なんとなく……」
蒼井君がこっちこっち、と手招きする。ん? と近づくと手を引かれて、ぎゅっと抱きしめられた。