この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第4章 ルームシェア
ふぅ…
終わったぁ
翌朝、早出して残りの仕事を片付ける
始業前になんとか間に合った
「んー、疲れたぁ」
「ほい、コーヒー、甘めだろ?」
「うぎゃあ」
「な、なんだよ」
デスクに座ったまま気持ち良く伸びをしていると、後ろからいきなり声をかけられて飛び上がった
「なんだ、係長か、びっくりしたぁ」
「なんだとはなんだ、誰だと思ったんだよ」
「いえ、なんでもないです、ありがたくいただきます」
「終わったのか?」
「はい、なんとか…ちょうどよかった、チェックお願いします」
「ふーん」
「それではちょっと失礼して」
「おい、どこ行くんだー」
「休憩でーす」
はぁー…
これじゃ会社でも自宅でも気が休まらないよ
しかも朝から二人きりでコーヒー飲んでるとこなんか誰かに見られた日にゃ、後で女子連中に何言われるかわかりゃしないっ
それにしても、うちの女子連中ときたら、全くねぇ
いくらイケメンでエリートコース真っしぐらったって
皆、係長の本性知らないからね
あんな細かくて煩い男のどこがいいんだか
お気に入りの場所、屋上テラスに上がって深呼吸する
んー、気持ち良いっ
甘いコーヒーを飲みながら至福のひと時
「そろそろミーティング始まるな…行かなくちゃ」