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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第6章 すれ違い


「はぁっ…咄嗟に今日は遅くなるなんて言っちゃったけど、どうしよう」

駅から会社への道のりを、トボトボと歩きながらブツブツ一人ごとを言う私

「はぁ…仕方ない、またネットカフェで時間潰すしかないな…」



♫♫♫♫♫♫♫

メール…
速水さんからだ

___今朝、話した映画の招待券なんだけど、会社に置きっぱにしていて
今、確認したら期限切れそうだから良かったら今週末にでもどうですか
返信待ってます

こりゃ丁度良い
引越し前はあんなにワクワクしていた待望の城に、今では帰るのが億劫になってしまった私は速水さんの誘いに尻尾を振って飛び付いた

___ありがとうございます
是非お願いします
楽しみにしています

速水さん、本当に誘ってくれたんだ
期待はしていたものの、本当に誘ってもらえるのか半信半疑だった
仕事中、キーボードをタッチしながらも、嬉しくてつい小さく下手くそな鼻歌、というよりは鼻息が出てしまう

フフンフン…
映画かぁ
久しぶりだなぁ
しかも、無料招待券、タダだよタダ
ウフッ

「雛、ご機嫌じゃない、何かいいことあった?」

「うーん、ちょっとね、大したことじゃないんだけどねー」

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