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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第7章 隣のさゆりさん
♫♫♫
…?!
誰かな
ある日、帰宅して食事の支度をしているとインターフォンが鳴った
画面にはお隣のお姉様、さゆりさんが満面の笑みをたたえていた
「はーい、今開けます」
「はい、これ、ハワイのお土産、チョコレート」
「え、チョコ?」
「お兄様は? ご在宅?」
「いえ、まだ… あ、ちょっと」
…しまった、油断した
「割と綺麗にしてるじゃない」
「ええ、まあ…」
チョコに気を取られている隙に、さゆりさんはドアの隙間にガシッと足を割り入れると、そのまま入って来てさっさとリビングのソファに陣取ってしまった
「さゆりさん、ハワイ行って来たんですかぁ、いいなぁ」
「ん、早めの夏季休業消化でね、で? お願いしてあった件はどうなったのかしら?」
「え、お願いとは?」
「え? じゃないわよ、お兄さん紹介してくれるって話し!」
マズイ…
すっかり忘れてた
「あの、今それどころじゃ…」
「ただいま …ってお隣の… なんで?」
「お帰りなさいっ」
そこへお目当ての係長がご帰宅