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外れない首輪
第3章 御主人様の瞳
帰りの電車のホームは、異様に混んでいた。放送を聞くと信号故障だという。
タクシーで社に戻ることも考えたが、タクシー乗り場も長蛇の列ができて乗るのに何時間かかるかわからないくらいだった。
「いいよ、電車で帰ろう」という広瀬さんの提案に甘えて、電車で帰ることにした。
こういう時、気さくなタイプの上司だと助かる。
電車に乗り込んだものの、ぎゅうぎゅう詰めの車内で身体が密着してしまう。
内心、ドキドキしてしまった。
広瀬さんは「ごめんね」といいながら、押し潰されないように守ってくれている。
電車がガタンッと揺れ、斜めがけにしていたカバンが引っ張られて、
胸を強調するように食い込んでしまった。
さらにギュッと引っ張られる。それは縛られる感触に似ていた。
「…っふぅ…」苦しくなって、息を吐く。
まるで、縛られてるところを見られてるみたい。
そう思った瞬間、背中にゾクリとした感触がした。
広瀬さんがあの瞳で私を見下ろしていた。
タクシーで社に戻ることも考えたが、タクシー乗り場も長蛇の列ができて乗るのに何時間かかるかわからないくらいだった。
「いいよ、電車で帰ろう」という広瀬さんの提案に甘えて、電車で帰ることにした。
こういう時、気さくなタイプの上司だと助かる。
電車に乗り込んだものの、ぎゅうぎゅう詰めの車内で身体が密着してしまう。
内心、ドキドキしてしまった。
広瀬さんは「ごめんね」といいながら、押し潰されないように守ってくれている。
電車がガタンッと揺れ、斜めがけにしていたカバンが引っ張られて、
胸を強調するように食い込んでしまった。
さらにギュッと引っ張られる。それは縛られる感触に似ていた。
「…っふぅ…」苦しくなって、息を吐く。
まるで、縛られてるところを見られてるみたい。
そう思った瞬間、背中にゾクリとした感触がした。
広瀬さんがあの瞳で私を見下ろしていた。