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第1章 心

山淵建を見るわたしと、わたしを見る山淵建の視線が交わる

その視線に魅かれるように彼の元へ歩み寄った

3歩くらいの距離を開けたところで止まる

「…なに？お前」

静かな目だけど、生のこもっていないような目でわたしを見る

「山淵建…くん」

ここまで、ほとんど何も考えずに来てしまった
ここにきてようやく後悔の気持ちが芽生えたが、後に下がる訳にはいかない
意を決した

「一目惚れしました！付き合ってください！」

しばらくの沈黙の後





「…は？」