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【短編集】real
第4章 ゲーム
やる?何を?
わからずぼーっとしていると、先輩がさらに続ける。

「あ、恥ずかしい?じゃあ電気消すね」

リモコンで部屋の照明が消えると、ぼんやりと水槽の明かりが部屋に広がる。

なに?
と思ったとき、突然、トモの手が伸びてきた。

「え?」
なんの前触れもなく、私のTシャツに手をかける。

「待って、何脱がそうとしてるの?」

トモは答えずに、強引にTシャツを私の腕から外す。

「ちょ、待って」

「ん、むり」

そう言いながら、あっという間にブラのホックも外される。
何が起きているかもわからず、ただされるがままになっていた。

「ね、そこ固いでしょ。ベッド使っていいよ」

先輩の声に、トモは私の体を抱きかかえると、強引にベッドに押し倒した。


「え、ちょっと待って、ほんき?」

そのときになってようやく、私は今から何をしようとしているか悟った。
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