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やらし恥ずかし夏休みバイト
第4章 プールの監視員
更衣室前にて待っていた朱里のもとに、私服に着替えた優輝が出てきて、1枚の小さな紙を手渡した。
そこには優輝の連絡先が書かれている。
「僕の下宿先、ここの近くだから。いつでも寄ってきてよ。電話でもいいし」
「え、あ……でも……」
「うん、朱里お姉さんが嫌なら、それ捨てちゃってもいいし。別にもう変なこともしないから、まず友達になりたくて、ね」
照れたように頭を掻きながら、優輝は言った。
そこに気遣いを感じた朱里は、「ありがとう」と言って、その紙を受け取る。
「朱里お姉さんも、もうお仕事終わりでしょ? 一緒に帰ろっか?」
「あ、でも、このあと本部にいったん戻らないと……。………って、うわー!!」
安本のことを思い出し、朱里は声をあげた。
そう、朱里は、最後の客が簡易シャワーを使い終わるのを見届けた後、シャワーを止め、そのことを安本に報告しないといけなかったのだ。
恐らく、安本や滝川と分かれてから、すでに相当な時間が経っていると思われるので、朱里は焦った。
「ど、どうしたの? 朱里お姉さん」
「う、ううん、こっちの話。あ、ちょっと本部に用事があるから、今日は……またね」
「忙しそうだなぁ。ごめんね、付き合わせてしまって。あ、『今日は』ってことは、今後また会ってくれるんだね?! 嬉しい!」
無邪気に喜ぶ優輝。
しかし、朱里は上の空だった。
呆然としながら、「あ、うん、まぁ……」などと言い、優輝の言葉を否定しない。
「じゃあ、朱里お姉さん、またね!」
「うん、またね」
そして、優輝は朱里に向かって手を振ると、出口の方向へと歩き去っていった。
そこには優輝の連絡先が書かれている。
「僕の下宿先、ここの近くだから。いつでも寄ってきてよ。電話でもいいし」
「え、あ……でも……」
「うん、朱里お姉さんが嫌なら、それ捨てちゃってもいいし。別にもう変なこともしないから、まず友達になりたくて、ね」
照れたように頭を掻きながら、優輝は言った。
そこに気遣いを感じた朱里は、「ありがとう」と言って、その紙を受け取る。
「朱里お姉さんも、もうお仕事終わりでしょ? 一緒に帰ろっか?」
「あ、でも、このあと本部にいったん戻らないと……。………って、うわー!!」
安本のことを思い出し、朱里は声をあげた。
そう、朱里は、最後の客が簡易シャワーを使い終わるのを見届けた後、シャワーを止め、そのことを安本に報告しないといけなかったのだ。
恐らく、安本や滝川と分かれてから、すでに相当な時間が経っていると思われるので、朱里は焦った。
「ど、どうしたの? 朱里お姉さん」
「う、ううん、こっちの話。あ、ちょっと本部に用事があるから、今日は……またね」
「忙しそうだなぁ。ごめんね、付き合わせてしまって。あ、『今日は』ってことは、今後また会ってくれるんだね?! 嬉しい!」
無邪気に喜ぶ優輝。
しかし、朱里は上の空だった。
呆然としながら、「あ、うん、まぁ……」などと言い、優輝の言葉を否定しない。
「じゃあ、朱里お姉さん、またね!」
「うん、またね」
そして、優輝は朱里に向かって手を振ると、出口の方向へと歩き去っていった。