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やらし恥ずかし夏休みバイト
第5章 マジシャンの助手
「あの……今さらではありますが、私も辞退したくて……」
 小さな声で言う朱里。
「な、なんと……マドモアゼル朱里……本気ですか?」
 大げさな身振りでポロリはのけぞる。
「だって……ただでさえ、そんなことしたくないのに、ステージ上で行うだなんて……私には無理なので」
「ああ、盗撮とか撮影とか、そういったことをご心配なのでしたら、ご安心ください。セクシーマジックショー会場へは、カメラやスマホ、ケータイなどが持ち込み不可でして、入り口にて厳重なボディチェックが行われております。『カメラやスマホ、ケータイをお持ちの方は、専用のロッカーが用意されているので、そちらへ入れていただき、会場内へは持ち込まないように』ということが徹底されているのですよ。なので、録画されたり撮影されたりする心配は一切ございません」
「そ、それはありがたいんですが……。そもそも、ステージ上で、衆人環視の中、ポロリさんとエッチしなくちゃならないのが、私の中で大問題なんですよ~。まず、そこが問題です!」
「そう嫌がらずに……。私と2回、お客様1名と1回、計3回していただくだけで、ものの20分ほどで終わりますゆえ……」
「ええええ?! 見ず知らずの方とも?! ポロリさんとも2回?! ぜ、絶対無理です……!」
 朱里は額に汗を浮かべつつ言った。
 ポロリはここで悲しげな表情になる。
「マドモアゼル朱里がここでドタキャンされてしまうと、大変なことになるんですよ……。当然ながら、今から代役の助手を探すことは不可能でございます。ゆえに、私共はショー出演をキャンセルしなければなりません。キャンセル料は日本円にして、数百万円は下らないでしょうな……」
「そ、そんなに……! で、でもぉ! いつものショーはどうなさってるんですか? 専属の助手さんはいらっしゃらないんでしょうか?」


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