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やらし恥ずかし夏休みバイト
第1章 海の家
そこからしばらくは、多少、水着の上からお尻を触られた程度で、特段これといって変なことはされずに済んだ。
表向き、「普通のお店」という感じで。
ところが―――。
それは午後4時半ごろのことだった。
遠くにある4番テーブルへとコーラ1つを届けるため、早足でそちらへ向かったのだが―――。
もう少しでそのテーブルまでたどり着く、というところで、突然朱里は豪快に転んでしまった。
急いで起き上がったが、手に持っていたトレイは床に落ちていて、肝心の紙コップは―――。
思いっきり、4番テーブルの男性客に、中身のコーラをぶちまけてしまっていたのだった。
「ぐは、冷てっ!」
一人で来店していたらしい、その男性客はそう言うと、なじるような視線を朱里に向ける。
見たところ、20歳前後とおぼしき若い男性で、マッチョな体型が目に付いた。
「ああっ、ごめんなさい! お客様、お怪我は?!」
慌てて謝る朱里。
「怪我はねーけど、ったく……。びしょびしょじゃねーか。俺、着替えとか持ってねーんだよ!」
「ほ、本当にごめんなさい! 新しいドリンクをお持ちいたしますね!」
そのとき、先輩店員の亜沙子が、代わりの新しいコーラを持ってきてくれて、一緒に頭を下げてくれた。
そして、ハンカチで男性客の身体を拭いてくれている。
朱里もすぐに自分のハンカチを取り出そうとした。
「あのな、新しいコーラを持ってきて、身体を拭いて、それでおしまいって思ってんじゃねーだろな。こっちは、冷たくて不愉快な思いをしてんだ」
「本当に申し訳ございません!」
「謝って済んだら警察要らねーよ。あと、そっちの姉ちゃんに用はねー。俺に飲み物をぶちまけたこっちの姉ちゃんだけ、向こうで話をしようぜ」
そう言って立ち上がる男性客は、「ついて来い」という身振りで朱里を促す。
怖くてたまらなかったが、自分のミスによってこうなってしまったこともあり、テンパっていたこともあって、黙って朱里はついていった。
もちろん、亜沙子に一言ことわりを入れてから。
表向き、「普通のお店」という感じで。
ところが―――。
それは午後4時半ごろのことだった。
遠くにある4番テーブルへとコーラ1つを届けるため、早足でそちらへ向かったのだが―――。
もう少しでそのテーブルまでたどり着く、というところで、突然朱里は豪快に転んでしまった。
急いで起き上がったが、手に持っていたトレイは床に落ちていて、肝心の紙コップは―――。
思いっきり、4番テーブルの男性客に、中身のコーラをぶちまけてしまっていたのだった。
「ぐは、冷てっ!」
一人で来店していたらしい、その男性客はそう言うと、なじるような視線を朱里に向ける。
見たところ、20歳前後とおぼしき若い男性で、マッチョな体型が目に付いた。
「ああっ、ごめんなさい! お客様、お怪我は?!」
慌てて謝る朱里。
「怪我はねーけど、ったく……。びしょびしょじゃねーか。俺、着替えとか持ってねーんだよ!」
「ほ、本当にごめんなさい! 新しいドリンクをお持ちいたしますね!」
そのとき、先輩店員の亜沙子が、代わりの新しいコーラを持ってきてくれて、一緒に頭を下げてくれた。
そして、ハンカチで男性客の身体を拭いてくれている。
朱里もすぐに自分のハンカチを取り出そうとした。
「あのな、新しいコーラを持ってきて、身体を拭いて、それでおしまいって思ってんじゃねーだろな。こっちは、冷たくて不愉快な思いをしてんだ」
「本当に申し訳ございません!」
「謝って済んだら警察要らねーよ。あと、そっちの姉ちゃんに用はねー。俺に飲み物をぶちまけたこっちの姉ちゃんだけ、向こうで話をしようぜ」
そう言って立ち上がる男性客は、「ついて来い」という身振りで朱里を促す。
怖くてたまらなかったが、自分のミスによってこうなってしまったこともあり、テンパっていたこともあって、黙って朱里はついていった。
もちろん、亜沙子に一言ことわりを入れてから。