この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
やらし恥ずかし夏休みバイト
第1章 海の家
 そこからしばらくは、多少、水着の上からお尻を触られた程度で、特段これといって変なことはされずに済んだ。
 表向き、「普通のお店」という感じで。
 ところが―――。

 それは午後4時半ごろのことだった。
 遠くにある4番テーブルへとコーラ1つを届けるため、早足でそちらへ向かったのだが―――。
 もう少しでそのテーブルまでたどり着く、というところで、突然朱里は豪快に転んでしまった。
 急いで起き上がったが、手に持っていたトレイは床に落ちていて、肝心の紙コップは―――。
 思いっきり、4番テーブルの男性客に、中身のコーラをぶちまけてしまっていたのだった。
「ぐは、冷てっ!」
 一人で来店していたらしい、その男性客はそう言うと、なじるような視線を朱里に向ける。
 見たところ、20歳前後とおぼしき若い男性で、マッチョな体型が目に付いた。
「ああっ、ごめんなさい! お客様、お怪我は?!」
 慌てて謝る朱里。
「怪我はねーけど、ったく……。びしょびしょじゃねーか。俺、着替えとか持ってねーんだよ!」
「ほ、本当にごめんなさい! 新しいドリンクをお持ちいたしますね!」
 そのとき、先輩店員の亜沙子が、代わりの新しいコーラを持ってきてくれて、一緒に頭を下げてくれた。
 そして、ハンカチで男性客の身体を拭いてくれている。
 朱里もすぐに自分のハンカチを取り出そうとした。
「あのな、新しいコーラを持ってきて、身体を拭いて、それでおしまいって思ってんじゃねーだろな。こっちは、冷たくて不愉快な思いをしてんだ」
「本当に申し訳ございません!」
「謝って済んだら警察要らねーよ。あと、そっちの姉ちゃんに用はねー。俺に飲み物をぶちまけたこっちの姉ちゃんだけ、向こうで話をしようぜ」
 そう言って立ち上がる男性客は、「ついて来い」という身振りで朱里を促す。
 怖くてたまらなかったが、自分のミスによってこうなってしまったこともあり、テンパっていたこともあって、黙って朱里はついていった。
 もちろん、亜沙子に一言ことわりを入れてから。


/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ