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やらし恥ずかし夏休みバイト
第5章 マジシャンの助手
「おや、お取り込み中でしたね。申し訳ない! ご挨拶にと思って伺ったのですが」
 プロペラは心底申し訳なさそうな様子だ。
 激しい音を立てて朱里を抱きながら、ポロリが答える。
「プロペラさん、こんにちは! いえいえ、お気になさらず。わざわざすみませんな」
「ちょっとぉ~! ああんっ! 気にしてくださいってばぁ! あひゃぁん……」
 朱里が口を挟む。
「ですよね、申し訳ない。……そうそう、ポロリさん。奥様の件、小耳に挟みましたよ。お見舞い申し上げます。奥様の具合、いかがですか?」
「お気遣い感謝いたしますよ、プロペラさん。お陰様で、骨折で済んだのが不幸中の幸いとでもいえるようでして、本人はリハビリで辛いでしょうけど、後遺症も残らないように聞いておりますし、私としては大変安心しております。どうでしょう? こちらで立ち話っていうのも何ですし、お部屋に上がられますか?」
 相変わらず朱里にシンボルを激しく突きたてながら、ポロリが言う。
「やぁん! ダメですって!」
 嫌がる朱里。
「お嬢さんが今宵の助手さんですね。可愛い方を見つけられましたな、ポロリさん。せっかくのお誘いですが、お嬢さんが嫌がっておられるので、私はこのへんで。ショーの順番は、ポロリさんに続いて3番手ですんで、すれ違うかもしれませんね。そのときはよろしくお願いします。奥様のお怪我が早く治りますよう、私も願っております。それでは、また後ほど」
「はい、後ほど。お互い頑張りましょうぞ!」
 挨拶を交わすと、プロペラは立ち去っていった。
 ポロリはドアを閉め、再び朱里との交接に集中する。
 じゅっちゅ! ずっちゃ! ぐっちゅ!


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