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やらし恥ずかし夏休みバイト
第5章 マジシャンの助手
「いよいよですよ。心の準備はよろしいですね?」
暗がりの中、ポロリが朱里やスタッフたちに向かって言った。
時刻は午後6時35分。
一同はまもなく始まる自分たちの出番のため、舞台袖に集結していた。
ポロリは黒いマジシャンのスーツにシルクハット、朱里はバニーガール衣装をそれぞれ着用しており、すでに準備は万端だ。
ただ、朱里だけは、緊張のために震えてはいたが。
今、ステージ上では、二人組のマジシャンがショーの真っ最中だが、観客席から聞こえる拍手喝采で、マジシャンの声も聞き取りづらいような状況だった。
どうやら、相当な数の観客が入っていることをうかがわせる。
「終わられたみたいですね。さぁ、行きましょうか、マドモアゼル!」
「はい、ポロリさん!」
ポロリの言葉に元気よく答える朱里。
前のマジシャンがステージから退場したのを見計らって、ポロリと朱里はステージへと歩み出した。
明るいステージへと出た朱里は、改めて会場の広さを実感した。
リハーサル時にはあれほどガランとしていた客席に、今や人がひしめいている。
どうやら9割以上が男性客のようだった。
「おお! アシスタントがいつもと違う!」
最前列の客がサバニボシ語で叫ぶ。
朱里やスタッフには何を言っているのかさっぱり分からなかったが。
そして、ポロリと朱里が手を繋ぎ、「よろしくお願いします」とサバニボシ語で言って頭を下げ、ショーが始まった。
暗がりの中、ポロリが朱里やスタッフたちに向かって言った。
時刻は午後6時35分。
一同はまもなく始まる自分たちの出番のため、舞台袖に集結していた。
ポロリは黒いマジシャンのスーツにシルクハット、朱里はバニーガール衣装をそれぞれ着用しており、すでに準備は万端だ。
ただ、朱里だけは、緊張のために震えてはいたが。
今、ステージ上では、二人組のマジシャンがショーの真っ最中だが、観客席から聞こえる拍手喝采で、マジシャンの声も聞き取りづらいような状況だった。
どうやら、相当な数の観客が入っていることをうかがわせる。
「終わられたみたいですね。さぁ、行きましょうか、マドモアゼル!」
「はい、ポロリさん!」
ポロリの言葉に元気よく答える朱里。
前のマジシャンがステージから退場したのを見計らって、ポロリと朱里はステージへと歩み出した。
明るいステージへと出た朱里は、改めて会場の広さを実感した。
リハーサル時にはあれほどガランとしていた客席に、今や人がひしめいている。
どうやら9割以上が男性客のようだった。
「おお! アシスタントがいつもと違う!」
最前列の客がサバニボシ語で叫ぶ。
朱里やスタッフには何を言っているのかさっぱり分からなかったが。
そして、ポロリと朱里が手を繋ぎ、「よろしくお願いします」とサバニボシ語で言って頭を下げ、ショーが始まった。