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やらし恥ずかし夏休みバイト
第5章 マジシャンの助手
 とうとう3つ目のマジック、朱里が最も嫌がっているものを披露するときがきた。
 ポロリが「観客5名のうち、誰が朱里と性交したのか」を当てる、というやつだ。
 早速、黒子スタッフが抽選箱の置かれた台を押してきて、ステージに上げる5名を選ぶための抽選が始まった。
 ポロリがその箱から、番号が書かれた紙を5枚選び出していく。
 この日の入場者数は8600人を超えており、番号札の番号も7121番まで配布されていたので、中の紙が薄くて小さいとはいえ、抽選箱はかなり大きいものが使われていた。
 言うまでもないことではあるが、番号札を持っているのは男性客オンリーで、女性客には配付されていない。
 とはいえ、7121名もの中から、たったの5名しか選ばれないということで、相当な狭き門だ。
 抽選が始まる直前、ドラム音が始まった。
 一部の男性客は、祈るような仕草をみせ、選ばれることを切に願っている。
 特に今回はいつもと違い、アシスタントが若くて可愛い朱里だったので、男性客たちの本気度は半端ではなかった。
「791番、3412番、4668番、5515番、6946番! 以上の方は前へお願いいたします!」
 5枚の紙を取り出し終えたポロリが、紙を順番に見ながらサバニボシ語で叫んだ。
 そこかしこから、選ばれし幸運な勇者たちが、大きな雄たけびをあげている。
 ガッツポーズをしている者すらいた。
 選ばれなかった多くの者たちは、しきりに悔しがっている様子だ。
「俺のは5514番……なぜだ! なぜなんだ! あと1つ番号がずれていれば……!」
 50歳ぐらいの男性客は、サバニボシ語でそう言って、悔しげに何度も拳を腿(もも)へと打ちつけている。
 そんな残念だった人々を尻目に、5名の幸運な男性客がステージ上へと呼ばれた。
 5名は一様に、満面の笑みを見せている。
 その視線は早くも、同じステージに立つ朱里の裸体に降り注いでいた。
 すでに5名の股間はパンパンに膨れ上がっているようだ。
「では、お願いします」
 ポロリがサバニボシ語で言うと、全員いっせいに服を脱ぎ始めた。
 段取りとして頭に入れているとはいえ、怖気づく朱里。
 これから、この中の一人と性交しないといけないので当然だ。


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