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やらし恥ずかし夏休みバイト
第5章 マジシャンの助手
 約1分後、朱里の身体も床も、すっかり綺麗になったところで、黒子スタッフの合図を受けた朱里。
 朱里は素早く体勢を起こすと、ただちに5名の男性の方へ駆け寄る。
 台本どおりの動きだ。
 そして、まず1番のシールをつけた男性客の前で、しゃがみ込んだ朱里は、そのシンボルをおもむろに手に取る。
 朱里は両手でシンボルをしごくと、口にもくわえた。
 悦びのうめきをあげる1番の男性客。
 こうして、「口で掃除」することも工程に含まれていたのだ。
 ただし、これには重要な意味があった。

 同じようにして、2番、3番の男性客のシンボルをくわえて、樹液を舐め取っていった朱里が、ついに4番の男性客の前へ。
 そのシンボルに両手を添えた時点で、朱里は気づいた。
 シンボルの下部に、鮮やかな紅色の何かが付着している。
 これこそ、あのホテルでの事前準備の際に、ポロリが朱里の果肉内下部に粉を塗りつけていた理由だった。
 朱里に挿入した人物を、こうして割り出すために。
 朱里にはすぐに、「ああ、この4番の人が私の中に入れたんだ」と分かったが、その場ではもちろん何も言わない。
 何食わぬ顔で、4番の男性客に口で奉仕すると、5番の男性客へ。
 その頃、黒子スタッフが、ステージ向かって右端にて黙って立っているポロリのもとへ駆け寄り、その黒い目隠しを外していた。
 目隠しを外してもらい、朱里たちの方へ向くポロリ。
 そのとき、ちょうど5番目の男性客に奉仕を終えた朱里が、ポロリの方へ振り返った。
 そして朱里は、口に含んでいた白い樹液を、わざと自身の胸へと垂らす。
 朱里はそれを拭き取るふりをして、まず左の乳房を2回つかみ、続いて右の乳房を同じく2回つかんだ。
 これこそ、朱里からポロリヘのサインだった。
 事前の打ち合わせにて、「1番なら左4回、2番なら左右左右、3番なら左右右左、4番なら左左右右、5番なら右4回、それぞれ胸を揉むこと」という取り決めをしていたので。


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