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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
「まず、C賞はあんまし朱里ちゃんには関係ないな。年齢での区別もなく、『好きなおもちゃを、どれでも1つだけ選べる』ってことや。ほんで、B賞は、これや……!」
 言うや否や、佐々岡は朱里の唇を唇でふさいだ。
 電光石火の早業に、身構えることすらできずに、キスされてしまう朱里。
「んんん~っ!」
 身をよじるが、なかなか佐々岡は離れてくれない。
 浴衣を着るために髪をアップにしている朱里の後ろ頭に手を添えて、佐々岡はその肉感的な唇を味わっていった。
 タバコや食べ物が入り混じった奇妙な臭いにむせ返りつつ、朱里は目を閉じて耐える。
 ここで嫌がればきっとバイト代は出ないだろう、と思ったので。

「……と、まぁ……これがB賞やな」
 数十秒後、やっと唇を離して佐々岡が言う。
「あんっ……もうっ! 佐々岡さんが今ここで実演する必要はないでしょっ!」
「あ、悪い悪い! ついつい、な」
 悪びれる様子もなく、佐々岡は笑う。
「もちろん、18歳未満の人なら、これやなしに、代わり言うと何やけども、『好きなおもちゃを2つ選べる』ってことで。そやし、18歳以上の人がB賞を当てはったら、朱里ちゃん、よろしく頼むでぇ」
「じゃ、じゃあ……A賞って……」
 ますます嫌な予感に襲われる朱里。
「そりゃ、そこに布団を敷いてあるねんし、想像つくやろ。さぁて、今ここで練習しとくか」
 言いつつ、下半身を露出させる佐々岡。
 そのシンボルは見る見るうちに、ムクムクと起き上がってきているのが朱里にも分かった。
「きゃああっ! やっぱりぃ~!」
 さすがに薄々予期していた朱里がツッコミを入れた。
 シンボルに手を添え、おもむろに近づいてくる佐々岡に対し、朱里がなおも言葉を続ける。
「ちょっと、佐々岡さん! 練習とか要りませんからっ! それに、このお仕事自体、もうご辞退いたしたいと思っているくらいなのに……」
「え? 朱里ちゃん、辞めるん?! 仕事、まだ始まってすらおらへんのに!」
「だって~。今、初めて聞いたんですよ、その内容」
 浴衣の胸元を手で整えながら、うつむく朱里。


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