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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
 突然、誰かが外からテントの入り口を開けて、声をかけてきた。
「お~い、もっさん」
「きゃあああっ?!」
 朱里は驚いて声をあげる。
 しかし、佐々岡は平然とした様子で、ピストン運動はそのままに、そちらを向いた。
 佐々岡の下の名前は「もとひろ」なので、よく「もっさん」などと呼ばれているのだ。
「ありゃ、お楽しみ中でしたか。これは失敬」
 その人物は50代くらいの年恰好の男性で、頭に鉢巻(はちまき)をしている。
 激しく愛を交わす二人を見て、乱入を詫びているのだろう、かなり申し訳なさそうな表情だ。
 そんな男性の方へ振り向いた佐々岡が、言葉を返した。
「ああ、西山さんか。いんや、すぐに済みますさかい。ほんで、何か用事でも?」
「ああ、いえ、大した用事はないんですけども。ご挨拶に、と思いましてな。また、わしがトイレにでも立つ際には、店番の方よろしく頼みますわ」
「こちらこそ、よろしく! わざわざ、すんまへんな」
 こんなやり取りの間も、ずっと朱里と佐々岡の交合は続いている。
 ずっちゃ! ずちゅっ!
 鋭い腰の動きでもって、朱里の果肉をこすっていた。
「ひゃぁっ! ああんっ! あんっ!」
 西山が見ているにも関わらず、朱里の声は止まらない。
 口のそばに右手を持ってきており、なおかつ口を必死で閉じようとしているので、明らかに本人は声を止めようと努力はしているようだったが。
 西山がすぐにまた口を開いた。
「可愛い子とヤってますな。全く、羨ましい限りで。もっさんの彼女ですか? えらく若そうに見えますが……」
「はははは。18歳ってことで、俺の娘って言うてもおかしくないぐらいの年ですけども、彼女ですねん。可愛いでっしゃろ? 俺もメロメロですわ」
 平気でそう言うと、ニヤリと笑う佐々岡。
 相変わらず銀歯が目立っている。
 朱里は、すかさずその発言に抗議した。


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