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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
「うん、えっとな……。先着20名様のみ、タイミングが合えばという条件つきやけど……朱里ちゃんのおトイレを鑑賞できる特典があるねん」
「きゃあああ!! な、な、何なんですか、それっ!!」
 驚愕と軽蔑の入り混じった視線を佐々岡にぶつける朱里。
 朱里が詳細を尋ねていると勘違いし、佐々岡は真顔で答えた。
「ダンボールで作った簡易トイレを用意してるねん。ほんで、朱里ちゃんが催したときに、残念賞該当者さんが店のそばにいはった場合に限り、おトイレタイムを鑑賞してもらうわけやな」
「真面目くさって説明しないでくださぁ~い! 嫌ですよ、そんなの!」
 朱里は断固拒否の姿勢だ。
「嫌やと言われてもなぁ……。うちの店にとっては、大事な景品の一つやねん。うちの定番やな!」
「そんな定番、今すぐやめてくださいよぉ~!」
「そない嫌なら、4時半から9時までの間は、おトイレ我慢すればええねん。ほんなら、見られんで済むし」
「う、うう……。あ、じゃあ、今のうちに行っときますね! 確かお手洗いは、一番端っこのお店のすぐそばにありましたよね」
 慌てて立ち上がろうとする朱里を、佐々岡が呼び止める。
「ちょい、待ちーな! その汚れた浴衣のまま出歩けへんやん。あっちのピンクの浴衣に着替えてからに、しぃや」
「あ、そうでした!」
 佐々岡は手早くズボンと下着を着けると、ピンクの浴衣を持ってきた。


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