この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
やらし恥ずかし夏休みバイト
第1章 海の家
「いやぁ、最高! 満点! 大満足! 今回のことは水に流してやるよ。店長にも言わないでおく」
「あ、ありがとうございます……」
 いまだ荒い息遣いの中、朱里はお礼を言う。
 朱里の思考回路はショートしており、何も考えられる状態ではなかったため、反射的に言っただけだが。
「おい、これで拭けよ」
 そう言って、ティッシュを渡してくれる男性客。
「え?」
「そこ、こぼれてるだろ」
「ああああっ!」
 そこで初めて朱里は思い出した。
 中に出されたことを。
「ちょっと! こんなこと……! 赤ちゃんできたら、どうするんですか!」
 言いながら、ティッシュで股間を拭う。
 その液は、拭いても拭いても、流れ出してきていた。
「だからこそ、俺はこれを持ってきた」
 男性客はそう言って、さっき注文したばかりのコーラが入った紙コップを見せる。
 きょとんとする朱里。
「昔から言うだろ、コーラで洗えば妊娠しないって。さぁ、今度はコーラを流し込むから、そろそろティッシュどけろ」
「ちょ……! それ迷信ですって!」
 慌てふためき、朱里は男性を押しのけた。
「あ、流し込むのはコーラじゃなく、もう1回、白いマグマにした方がいいのか?」
 いつの間にか元通りに着ていた海パンを、またずらそうとする男性客。
「きゃあっ! もう、いい加減にしてください。こっちは頭が真っ白なのに」
「真っ白なのは頭の中だけじゃなく、アソコの中もだろ」
「うん、たしかに……って、何言ってるんですか!」
 こんな状況なのに笑いそうになりつつ、朱里は男性客の身体を押した。
 そして、何気なく周囲を見回し、ギャラリーの存在を思い出すと、大急ぎでビキニを着けた。
 ギャラリーの面々は皆、満足げに目を輝かせて、朱里を見つめていた。
「きゃー! 皆さん見ないでくださぁい!」
 ビキニの上からエプロンを着けつつ、朱里が言う。
 顔はまた真っ赤に染まった。
「じゃあ、そんなことで俺は行くわ。今日はサンキュー! 感謝感激だぜぃ」
 すっかり機嫌を直した男性客は、ウインクしながら親指を立てている。
「も、もうっ!」
 ちょっと憤りながらも、相手が客ということを思い直し、朱里は手を振った。
 仏頂面だったが。
 ギャラリーたちもまた、「ショーは終幕だ」とばかりに、散っていった。


/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ