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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
「静かになりましたな、終わりましたか?」
 入り口に現れたのは、またもや西山だった。
「ええ、もう終わりましたよ。たーっぷり楽しませてもらいましたわ。ほんで、これから朱里ちゃんのお着替えタイムですわ」
「おおっ! 是非それはご一緒させてください! ダメですか?」
 勢い込んで言う西山。
 こころなしか、目が血走っているようにみえる。
「もちろん、着替え鑑賞くらい、かまいませんよ」
 鷹揚な笑顔を見せる佐々岡。
「いやあぁぁ! ダメに決まってるでしょっ! お二人で見るだなんて、やめてくださいよぉっ!」
 朱里は拒否の姿勢を示すが、佐々岡も西山も譲る様子はない。
 仕方なく、朱里は着ている浴衣を脱ぎ始めた。
 下着は着けていないため、浴衣を脱ぎ去ると、一気に全裸になる朱里。
 薄めの茂みや、乳頭などを、佐々岡たちにしっかりと凝視されてしまった。
 二人の視線を痛いほど感じつつ、朱里は急いでピンクの浴衣を纏(まと)う。
 ピンクの浴衣によって朱里の裸が隠れた瞬間、佐々岡が失望の声をあげた。
「え~、もうおしまいかいな。早いわ~。もっと、ゆっくり着替えてくれんと」
「ちょっと、佐々岡さん! 矛盾してますよ! さっき時間がないって言ってたじゃないですかぁ!」
 急いで浴衣を着つつ、朱里が呆れた笑顔でツッコミを入れる。
 そうこうしているうちに、朱里は帯や胸元の最終調整をし、完全に着替え終わった。
 かなりの早業(はやわざ)である。
 朱里の親戚が「着物・浴衣の着付け教室」を開いており、朱里もその親戚に教わったことがあるので、浴衣の着付けは大得意なのだ。


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