この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
 7時過ぎ、丸々と太った中年の男性客の挑戦が始まっていた。
 店の周りは相変わらずの盛況ぶりだ。
 既に辺りは夜の闇に包まれており、店のすぐ背後、テントの周辺からも虫の声が聞こえている。
 夜空には雲も少なく、星が瞬く美しい夏の夜だった。
 スキンヘッドのその男性客は、どうやらこの店の常連らしい。
 気安い様子で佐々岡と会話を交わしており、旧知の間柄を思わせた。
 そして、輪を受け取った直後、じめじめした視線を朱里に向けていたことが、気になった朱里。
 この人とは絶対キスしたくない、と思い、輪が外れることを祈る朱里だった。
 しかし、朱里の祈りも空しく、男性客は立て続けに3つを成功させる。
 しかも、あえて遠くの難しい棒へと、連続で投げ続けていたので、残り2つを手前の簡単な箇所に引っ掛けるだけで、パーフェクトを達成しそうだった。
 これはまずい、と青くなる朱里。
 そして朱里が恐れていたことが起こった。
 残る2つも難なく引っ掛け、その男性客がA賞を獲得したのだ。
「おめでとうございます! A賞ですね!」
 佐々岡が明るい口調で言うと、お菓子の入った袋を渡す。
 それを満面の笑みで受け取る男性客の目は、すでに浴衣姿の朱里をしっかり捉えていた。
 顔面蒼白の朱里は、呆然としながら、男性客に手を引かれてテントまで行くことに。
 男性客は茫然自失の朱里をテント内に招き入れると、慣れた手つきでテントの入り口を閉めた。


/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ