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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
7時過ぎ、丸々と太った中年の男性客の挑戦が始まっていた。
店の周りは相変わらずの盛況ぶりだ。
既に辺りは夜の闇に包まれており、店のすぐ背後、テントの周辺からも虫の声が聞こえている。
夜空には雲も少なく、星が瞬く美しい夏の夜だった。
スキンヘッドのその男性客は、どうやらこの店の常連らしい。
気安い様子で佐々岡と会話を交わしており、旧知の間柄を思わせた。
そして、輪を受け取った直後、じめじめした視線を朱里に向けていたことが、気になった朱里。
この人とは絶対キスしたくない、と思い、輪が外れることを祈る朱里だった。
しかし、朱里の祈りも空しく、男性客は立て続けに3つを成功させる。
しかも、あえて遠くの難しい棒へと、連続で投げ続けていたので、残り2つを手前の簡単な箇所に引っ掛けるだけで、パーフェクトを達成しそうだった。
これはまずい、と青くなる朱里。
そして朱里が恐れていたことが起こった。
残る2つも難なく引っ掛け、その男性客がA賞を獲得したのだ。
「おめでとうございます! A賞ですね!」
佐々岡が明るい口調で言うと、お菓子の入った袋を渡す。
それを満面の笑みで受け取る男性客の目は、すでに浴衣姿の朱里をしっかり捉えていた。
顔面蒼白の朱里は、呆然としながら、男性客に手を引かれてテントまで行くことに。
男性客は茫然自失の朱里をテント内に招き入れると、慣れた手つきでテントの入り口を閉めた。
店の周りは相変わらずの盛況ぶりだ。
既に辺りは夜の闇に包まれており、店のすぐ背後、テントの周辺からも虫の声が聞こえている。
夜空には雲も少なく、星が瞬く美しい夏の夜だった。
スキンヘッドのその男性客は、どうやらこの店の常連らしい。
気安い様子で佐々岡と会話を交わしており、旧知の間柄を思わせた。
そして、輪を受け取った直後、じめじめした視線を朱里に向けていたことが、気になった朱里。
この人とは絶対キスしたくない、と思い、輪が外れることを祈る朱里だった。
しかし、朱里の祈りも空しく、男性客は立て続けに3つを成功させる。
しかも、あえて遠くの難しい棒へと、連続で投げ続けていたので、残り2つを手前の簡単な箇所に引っ掛けるだけで、パーフェクトを達成しそうだった。
これはまずい、と青くなる朱里。
そして朱里が恐れていたことが起こった。
残る2つも難なく引っ掛け、その男性客がA賞を獲得したのだ。
「おめでとうございます! A賞ですね!」
佐々岡が明るい口調で言うと、お菓子の入った袋を渡す。
それを満面の笑みで受け取る男性客の目は、すでに浴衣姿の朱里をしっかり捉えていた。
顔面蒼白の朱里は、呆然としながら、男性客に手を引かれてテントまで行くことに。
男性客は茫然自失の朱里をテント内に招き入れると、慣れた手つきでテントの入り口を閉めた。