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やらし恥ずかし夏休みバイト
第6章 夏祭りの屋台
 しかし、15分ほど経過した頃、佐々岡の声が聞こえた。
「お~い、朱里ちゃん! 出番やでぇ。A賞や!」
 朱里の気分は一気に落ち込んだ。
 がっくりとうなだれる朱里。
 そんな朱里に向かって、佐々岡がこころもち優しい声で言う。
「A賞はこれで最後やさかい、頑張ってーな。体力的にもきついとは思うけどな……」
「は、はい……」
 ここを乗り切れば終わりは近い、と思い、心を奮い立たせる朱里。
 そんな朱里のそばへ、茶髪の男性が歩いてきた。
 どうやら、A賞を当てた男性客のようだ。
「朱里ちゃん、だったっけ。A賞当てたよ~、よろしくね~」
 イヤリングを揺らしながら、手を振って言う男性客。
 朱里は「ちょっとチャラい人だなぁ」などと思っていた。
「あ、はい、それではこちらへ……」
 気が進まないながらも、テントへと入ろうとする朱里。
 しかし、そこで突然、佐々岡がそばにやってきて、言う。
「A賞もこれで終わりやし、もうテントをバラしておくわ。店は西山さんに見てもろてるし、心配いらへん」
「ええ~?! じゃ、じゃあ、どこで……?」
 困惑する朱里。
「ああ、どこでエッチするんかって? このテントをどけた後に、シートを敷くしな。その上でヤってくれるか」
「きゃああああ?!」
 朱里は慌てた声をあげる。
 無理もない。
 今まではテント内ということで、あまり多くの人に見られずに済んだが、シートだけになってしまっては、衆人環視のもと、性行為を行わなくてはならなくなる。


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