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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
 たまりかねた様子で小百合が言う。
「そんなの、あり得ませんから! 今ここで、ただちにこのお仕事を辞めさせてもらいますね! この衣装はクリーニングしてから、ちゃんと返しますので!」
 さっき取ってこさせられたハンカチのような布を、山村に荒々しく渡しながら小百合が言った。
 慌てる山村が小百合に言う。
「お、お待ちください! ここで辞めてしまわれては、イベントに支障が!!」
「知ったことですか! 信じられないほど非常識なことばかりおっしゃるそちらが問題でしょうが! 失礼しますね!」
 そう言い捨てると、肩を怒りに震わせつつ、小百合は更衣室の方向へ歩き去っていく。
 すると、今度は芽衣が口を開いた。
「あ、あのぅ……。私も帰らせていただきますね。ごめんなさい、失礼いたします」
 小百合よりはるかに穏やかな口調でそう言うと、山村にぺこりと一礼してから、芽衣も小百合の後を追った。
 朱里も便乗しようと思った次の瞬間、山村が朱里の方を向いて、先に口を開く。
「ああっ! お三方のうち、お二人が辞められてしまうなんて! 春日井さん、あなただけが最後の希望です! お二人の分も合わせまして、お給金は通常の三倍差し上げますので……やっていただけますね?!」
 朱里の手を取り、目を見て懇願する山村。
 生来の気前のよさや雰囲気への流されやすさから、朱里はもはや断れなくなってしまっていた。
 山村の先制攻撃が見事に実を結んだ形だ。
「え、ええ……」
 渋々そう言わざるを得ない朱里。
 山村の表情に安堵の色が広がった。
「よかった! 春日井さんは女神です! 天使です! ああ、神々しい光が春日井さんを包んでおります!」
「あ、ありがとうございます……」
 大げさな山村に、さすがの朱里もドン引きだった。

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