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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
 本心では辞めたい気分でいっぱいの朱里が、声を落として尋ねる。
「で……その……やるべきことは主に、ドリンクの説明、ステージでの歌とダンス、リンボーダンスということなんですね?」
「その通りです」
「紙コップは、ドリンクを入れるってことで分かるんですけど、そのハンカチみたいなのは何に使うんでしょう? こぼれたジュースを拭くとかですか?」
 さっき小百合が運んできたハンカチのような布を指差し、朱里が聞いた。
「そうですね、それもありますし……。あとは、リンボーダンス後の性交渉のときに身体を拭いたり、紙コップに用を足していただいたときにこぼされたのを拭いたり……そうしたことに使う予定です」
「もう~! なんて、破廉恥な仕事なんですかぁ、これ! 私も辞めたいです!」
「ああ~、それだけはご勘弁を! すでにお二方が辞めてしまわれて、途中のステージにすら支障が出かねない状況なんですよ! 春日井さんまで辞められてしまっては……6時までの2時間、イベントが成り立たない状況になってしまいます……!」
 手を合わせて懇願する山村。
 こんな風にお願いされると、断れない朱里であった。
「わ、分かりましたけど……。その……私しかいなくなったってことは、リンボーダンスの最下位って……」
「当然、春日井さんにすでに決定ということで」
「きゃあああ?! やっぱりぃ!!」
 小百合と芽衣が帰った時点で、すでに明らかなことだったが、朱里はやっと気づいたようだ。
 山村がさらに説明を続ける。
「それでも、一応リンボーダンスはしてくださいね。カメラマンをご用意しているのですが、そのカメラがローアングルで狙う中を、その衣装でコンパニオンさんがリンボーダンスをするっていうのが、このイベントの醍醐味の一つでもありますので」
「い、いやあぁぁ!! そ、そんな醍醐味、今すぐ廃止を!!」
「無理な相談ですよ……。少なくとも今回は」
 すげなく断る山村。
 朱里は溜め息をつくと言った。
「分かりました……。どうなるかは分かりませんが、全力は尽くします」
 朱里の言葉に、再び表情を明るくする山村。
「春日井さん、ありがとうございます! よろしくお願いしますね!」
 こうして、朱里のたった一人の挑戦が始まった。


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