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やらし恥ずかし夏休みバイト
第7章 イベントコンパニオン
 そして、優輝の「じゃあ、お願い」という答えも期待する朱里。
 ところが、優輝の答えは全く違った。
「前回、別れ際に言ったでしょ。もう朱里お姉さんに変なことをすることはない、友達になりたい、って。朱里お姉さんのことを好きな気持ちは変わらないけど、だからこそ、そんな身勝手な理由で朱里お姉さんが嫌がることを無理強いしたくないんだ。そんなことよりも……このあと、時間ある? 僕のアパート、ここからバイクで10分ほどなんだけど、朱里お姉さんさえよければ、シャワーを貸すよ。さっき、あの変態にあんなことされて、すごく気持ち悪いでしょ?」
「え? いいの? 時間はあるけど……。でも私、この辺りの地理には疎くて……。道を聞いても、分かんないかも」
 せっかく優輝から誘ってくれたのに、と朱里はがっかりする。
 優輝の言う通り、下腹部に残る不快感も気になっていたので、シャワーを早く浴びたい気持ちも強かった。
 また、優輝がバイクに乗れるということも少し意外に思う朱里。
 しかし、もちろん、そんな失礼なことを優輝に対して言うはずはなかった。
 すると、優輝が微笑みながら言う。
「大丈夫だってば。こういうこともあろうかと、ヘルメットを二つ持ってきてるから。ついてきてよ」
「え?! もしかして、二人乗り?!」
「うん、朱里お姉さんさえよければ、僕のアパートまで乗せていくよ。どうかな?」
「じゃあ、お願い!」
 思わず元気に答える朱里。
 優輝は嬉しげに「じゃあ、ついてきて」と言うと、朱里を連れて、駐車場へと歩いていった。


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