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やらし恥ずかし夏休みバイト
第2章 下着モデル
 撮影会場は、3階の一室だった。
 指定された時間より、15分早く到着した朱里は、少し早いかなと思いつつも、現場へと向かうことに。
 ノックと挨拶の後、入室する朱里。
 部屋の奥では、数名のスタッフとみられる男性たちが、せっせとカメラや機材のセッティングを進めているのがみえる。
 すぐに朱里に気づき、近づいてきてくれた人がいた。
 面接官を務めていた、20代半ばとみられる、山里という現場監督だ。
 いかにも人の良さそうな男性なので、面接のときから「好感が持てる人だな」と朱里は思っていた。
「ようこそ、いらっしゃいました。お暑い中、すみませんね。早めにお越しいただいて、ありがとうございます」
「いえ、お仕事ですんで。あの、お時間まで、どういたしましょう?」
「あと15分ほどで撮影を開始いたしますので、それまであちらの簡易休憩室にておくつろぎくださいね。お時間になりましたら、お迎えにあがりますので」
 丁寧に説明してくれる山里に、「ありがとうございます、それでは一旦失礼いたします」と答え、一礼してから、朱里は指し示された休憩室へと向かった。



 しばらくすると、休憩室で休んでいた朱里のもとに、ドアをノックする音が聞こえた。
 朱里が答えるとドアが開いて山里が顔を見せ、「そろそろお時間です。こちらへ」と手で促す。
 朱里はすぐに立ち上がって、「よろしくお願いします!」と挨拶すると、山里についていった。


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