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やらし恥ずかし夏休みバイト
第2章 下着モデル
「では、また最初は、椅子に腰掛けたお姿を」
 山里に促され、再び腰掛ける朱里。
 脚をぴっちり閉じ、前を向くと、すぐさまフラッシュがたかれた。
「じゃあ、軽く脚を開いてください」
「え? あ……はい」
 ますます不審がる朱里だったが、「そうか、もしかしたらしっかりとショーツが見えないからかな」と思い直し、ほんの少しだけ脚を開く。
 カメラのシャッター音が立て続けに鳴り響いた。
 朱里の顔には、すでに羞恥の色が隠しきれずに色濃く現れていた。
 やっぱり、穿いてきた下着を見られるのって恥ずかしすぎる、と改めて思う朱里。
 シャッター音とフラッシュ、それに6人全員の食い入るような視線の中、朱里は唇を噛み締め、恥じらいを押し殺していた。

「お疲れ様です。ではでは、本題に取り掛かりましょう。こちらに着替えてきていただけますか?」
 山里はそう言うと、ピンクのブラを朱里に手渡した。
 口調は丁重なままだが、なぜだか山里は嬉しそうにみえる。
 こっちは恥ずかしさで消え入りそうな思いなのに、と朱里は心の中で不平を言ったが、すぐに疑問が浮かび、山里に問いかけた。
「あの……。ショーツの方は?」
「ああ、今穿いておられるままで結構ですよ。このブラは単品でして、ショーツとセットではないのですよ」
 そう言って朱里の下半身に視線を落とし、朱里が穿いているショーツを手で指し示す山里。
 こころなしか、山里のズボンの前部分は、盛り上がっているようにみえた。
 しかし、そんなことを朱里が指摘できるはずもない。
「実に可愛らしいのを穿いてらっしゃいますね。うちの商品にも引けをとらないと思います。そして、着こなしもすばらしい!」
「ありがとうございます」
 山里が急に褒めてきたので、朱里は少し嬉しくなった。
 山里の視線は依然として、朱里のショーツへと落ちていたが。
 ふと複数の視線を感じた朱里が、あたりを見回すと、やはり他のスタッフ5名も全員、朱里を凝視している。
 そして山里と同じく、ズボンの一部分が膨らんでいるようだ。
 朱里はそれでも、「みんな男性だから、多少は仕方ないのかも」と思うようにし、何気ない態度に徹した。
「では、着替えてきますね」
 若干、声が震えてしまったものの、どうにかそう言うと朱里はピンクのブラを手に、更衣室へと向かった。


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