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やらし恥ずかし夏休みバイト
第3章 桃の販売員
 朱里と中年客がそちらへ目を向けると、そこには明るい外の光を背に、紺色のスーツを着た男性が立っていた。
 口周りにびっしりと生えた濃いヒゲが特徴的な、40代くらいの男性だ。
「おや、プレイ中でしたか。こりゃ失礼」
 その男性は、申し訳なさそうに苦笑して言う。
 中で行われている行為に対して、別に驚いている様子もない。
「もしかして……お客様ですか?!」
 全裸で仰向けに寝かされ、股間の匂いをかがれている状態のまま、朱里が急いで尋ねた。
 客を逃してしまっては大変、とばかりに。
 ヒゲの男性は、穏やかな笑顔で答える。
「ええ、そうなんですよ。私は、BとFを希望いたしますね。では、外で待たせていただきますよ。お邪魔いたしました」
「ああ、お待ちください。同時でいいじゃないですか。暑いお外でお待ちになるのも、大変でしょうし。まぁ、車内も大して涼しくはないですが、日陰だから外よりマシでしょうから」
 ドアを閉めようとするヒゲの客を、中年客が呼び止める。
「でも、同時って……いいんですか?」
 二人に尋ねるヒゲの客。
「私はもちろん平気ですよ。朱里ちゃんもきっと大喜びかと思います」
 中年客は、朱里の分まで勝手に答える。
 朱里は気になる疑問点を、今度はヒゲの客へとぶつけた。
「BとFって……何なんですかぁ? もしかしてハンバーガーの具材ですか? Bがベーコン、Fがフィッシュだとか? Aは……アボカド、Cはチーズかチキンということでしょうか? でも、うちが販売しているのはハンバーガーではなく、桃なんですよ」
「ははははは。実に上手いことおっしゃる。これは一本取られましたね」
 ヒゲの客が愉快そうに笑う。
 どことなく、笑い方も、中年客よりは上品に感じられた。
「さっきから、朱里ちゃんのこの『知らぬ存ぜぬ』の名演技が続いているんですよ。全く、楽しませてくれます。それはそうと、どうぞ中へお入りくださいよ。一緒に楽しみましょう!」
 中年客はヒゲの客に向かってそう言い、勝手に車内へと招き入れた。
 ヒゲの客は「では、お言葉に甘えて」と答えると、車内へ乗り込み、静かにドアを閉める。
 薄暗く狭い車内で、朱里と客二人がひしめく形となった。


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