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やらし恥ずかし夏休みバイト
第3章 桃の販売員
「演技なんかじゃないんですってば!」
 ヒゲの客が、寝転ぶ自分の頭のそばに陣取ると、朱里がすぐに否定した。
 そして、すぐに状況を思い出し、狼狽の極地に立たされる朱里。
「きゃーーー!! 見ないでくださぁい!」
 本人はやっと思い出したようだが、朱里は全裸で、中年客に向かって脚を開いている最中だった。
 だが、他の二人は全く意に介していない様子だ。
「私、中宮と申します。お客さん、失礼ですが、お名前は?」
 中年客が、ヒゲの客に向かって言う。
「これはこれはどうも。私は、斎藤と申します。よろしくお願いしますね。自己紹介が遅れてしまって申し訳ない」
 ヒゲの客が答えた。
 中宮が、今度は朱里を指差して言う。
「名札の付いているTシャツをすでに脱いでしまっているのですが、この子は朱里ちゃんといいます。かなりの美少女でしょ?」
「ええ、さっきから驚いています。それに、お美しいのはお顔だけじゃない。この乳首も、乳輪も、そちらにみえるオ××コも、ピンク色で信じられないほど美しいじゃないですか!」
 感激した様子で斎藤が答えた。
「私も朱里ちゃんには、驚かされつづけてるんですよ。前の売り子も綺麗な娘でしたが、朱里ちゃんと比べてしまうと、足元にも及びませんな」
「ああ、スミレさんですよね。あの方もお美しかったのですが。ふむ……確かに、おっしゃる通りでございます」
「斎藤さんも常連なんですね。よくご存知だ。話が合って、ありがたいですぞ」
 嬉しそうに言う中宮。
 二人に褒められていることだけははっきり分かったので、朱里はまんざら悪い気はしなかった。
 いや、裸に剥かれて、寝かせられているのだから、悪い気にならないとダメなのだが。
 またしても、その場の空気に流されているようだ。


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