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やらし恥ずかし夏休みバイト
第3章 桃の販売員
「ほら、これだろ。俺は13個だから、この1箱をそのまま貰って……。ここから1個だけ貰うことにするぞ。んで、代金だな。よいしょっと」
 ダンボールを運んできてくれた後、そのうち1箱と1個を手にとった中宮。
 そして中宮は、ポケットから財布を取り出し、中身を探り始めた。
「ほら、4150円。ちょうどだろ」
 そう言って、全裸で黙って座っている朱里に渡す。
「あ、ありがとうございました!」
 快感の余韻は冷めやらぬ様子だったが、「13個も売れた」という喜びはやはり大きく、笑顔になって朱里は中宮に言った。
 無理やりキスされ、脱がされ、大切な部分を舐められたり吸われたりしたことなど、もはや頭にないようだ。
「どういたしまして。名残惜しいから、もう1回だけ……」
 中宮はそう言うと、好色な笑みを浮かべ、朱里の身体に手を伸ばす。
 そして、いまだ丸裸で座っている朱里の胸と花園をしっかりまさぐっていった。
「きゃああっ……いやぁん……中宮さん、やめてくださぁい!」
「すまんすまん、ついつい」
 笑って手を引く中宮。
「もう~。せっかく桃を買ってもらえて、大感謝していたのにぃ」
「むくれた顔も可愛いよ」
 そう言って中宮は、今度は朱里の唇にキスをする。
「んぁ……もうっ! 何度言っても反省しないんだからっ!」
「すまん!」
 口ではそう言いつつも相変わらず、全く悪びれない様子の中宮。
「今日はありがとな。めちゃくちゃ楽しめたよ、ごちそうさま」
 そう言って、またしても手を合わせ、中宮はゆっくり頭を下げていく。
「あ……。こちらこそ! たくさん桃をお買い上げいただき、ありがとうございます」
 朱里も頭を下げた。
 今の今まで、散々セクハラされていたのに、そのことに対する不満を全く表明せず。
「じゃあ、またな。ああ、斎藤さん、お先に失礼しますよ」
 朱里と斎藤に挨拶をし、中宮はドアを開けると、軽快に飛び降りるように外に出て、ドアを閉めて去っていく。
 車内には朱里と斎藤が残された。


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