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やらし恥ずかし夏休みバイト
第1章 海の家
 そして業務開始となったが、店内の活気には、朱里は大変驚かされた。
 裏口から入るときには、さほど感じてなかったのだが。
「でも、更衣室での私の個室ミニライブでも、あれだけのお客さんが来てくれていたから、あり得ることではあるかな。この賑わい」
 朱里は密かにそんなことを考えていた。
 また、男性客が圧倒的に多いのが、はっきり見てとれる。
「さっきの個室ミニライブでも、男性ばかりだったしなぁ。偶然かも」
 朱里はあまり気にしていない様子だった。



 1時間ほど、調理場で調理したり、配膳したり、注文を聞いたり、を繰り返した。
 お客さんは大人数だったものの、朱里にとっては、さほど大変でもなさそうだ。
 元々、料理が大得意で、過去にコンビニやカフェでのバイト経験も豊富だったためだろう。
 朱里はこの日から入る新人ということで、ひときわ男性客の注目の的だったが、それもかなり朱里の気分を良くしていた。
 中にはニヤニヤと露骨にいやらしそうな視線を、朱里のビキニ姿に向ける男性客もちらほらいたが、仕事に集中していたこともあり、さほど気にならないようだ。
 店内で働く店員は、朱里を含めて三名だった。
 他の2人は先輩ということで、細々したことを朱里に懇切丁寧に教えてくれる。
 そのため、すぐに朱里は先輩たちと仲良くなった。


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