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やらし恥ずかし夏休みバイト
第3章 桃の販売員
「あの~、桃はまだ売り切れてませんかのぅ?」
 ドアのところに姿を見せたのは、70歳は確実に越えているであろう、白髪の男性だった。
 大きな縁のメガネが特徴的だ。
「あ、はい、まだまだ残っております! いくつお買い上げいただけますか?!」
 全裸で座ったまま、元気よく対応する朱里。
 白髪男性はそんな朱里の姿に目を遣ると、途端に声のトーンが上がった。
 明らかに喜色満面といった様子だ。
「わしは高原と申す者じゃ。いつも瑞桃園さんにはお世話になっておりますぞ。しかし、何とお美しい……。花も恥らう乙女とは、まさにあなたのことじゃ。ここは奮発して、Cでお願いしますぞ!」
 威勢よく言って、車内に乗り込む高原は、後ろ手にドアを閉めた。
 が、閉めたドアが直後に開き、中にいる三人は驚いて同時にそちらを向く。
 そこには茶髪で、20代とみられる男性の姿があった。
 耳にはピアスが光っており、ズボンのポケットからはジャラジャラと鎖が揺れている。
 着ているTシャツから伸びる腕は、筋肉で覆われており、色は浅黒かった。
 そういう出で立ちは、朱里に少々恐怖感を与えたが、「顔は少しかっこいいかも」と朱里は密かに思っていた。
 やや幼くは見えるものの、整った顔立ちをしており、十分にイケメンと呼んでも差し支えない容貌だった。
「桃、買いに来たんだけど。ああ、名乗るのがルールだったっけ。俺、橋本」
 ぶっきらぼうに橋本はそう言うと、ドアを閉める。
 車内の人数は四人となり、窮屈に感じられた。
「あ、初めまして。私、販売員の春日井朱里と申します。えっと、桃なんですが、はい、まだ残っておりますね」


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