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やらし恥ずかし夏休みバイト
第3章 桃の販売員
 そして、どうにか斎藤と高原の分を計算し、斎藤に1箱と10個、高原に2箱を渡した朱里は、そこでハッとして手を止めた。
 手元には、桃がたったの1つしか残っていない。
「あれ? 俺のは1個だけ?」
 橋本が不思議がりつつも、どこかのん気そうに、朱里の手元を覗き込む。
 そこでようやく、全てに気づいた朱里。
「ああああーーー!!」
 朱里は大きな声をあげた。
「びっくりさせんなよ」
 橋本がなじる。
 斎藤は「驚かせないでください」と、高原は「年寄りを驚かして心臓を止める気か。化けて出るぞ」と言い、それぞれに朱里を非難した。
「いやいやいや……。こりゃ叫びますってば。すでに桃がたったの1個しか残されてないってことは、最初からちゃんと計算してれば、橋本さんと最後にあんな恥ずかしいことをしなくて済んだんじゃないですかぁ~!」
 ビクッとする橋本。
 橋本はどうやら、途中から気づいていたようだ。
 斎藤と高原は口々に、「ああ、そうか」「そういえば、そうじゃな」などと言い合っている。
「ま、まぁ、細かいことはいいじゃん。ちゃんと、36個分、12000円支払うからさ」
 橋本は笑顔でそう言い、ポケットの財布から千円札を12枚引っ張り出して、朱里に差し出した。
「36個で、11400円ですけど。でも、1個分の350円でいいですって。実際、桃は1個しか残ってないんですから」
「いいっていいって。余りはチップとして取っておいてもらえれば。セ××スもやらせてもらったんだし」
 そう言いつつ、強引に朱里のポケットへと千円札12枚をねじ込もうとする橋本。
「ダメですよぉ。貰うわけにはいきません。あと、そういう理由で貰っちゃうと、まるで桃販売じゃなく、そっちのお仕事だったみたいになって、私が困ります」
 きっぱりと言う朱里に、橋本もたじたじとなり、「じゃあ、350円のにするから、お釣りちょうだい」と千円だけ渡すことになった。
 すぐにお釣りを返す朱里。
「それでは、どうもありがとうございました。失礼いたしますね」
 斎藤がそう言って、ドアを開け、立ち去っていく。
「今日はありがとう。すごく良かったわい」
 高原が後に続いた。


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