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第5章 私情

香緒里サイド


こんなにも幸せはそう続くわけもなく。
付き合いも契約だって

その契約も時が過ぎれば
無効になる

私は好きって言うことはいわない

私が惨めになるから・・・・


心から言いたい。
心から好きですって


でも
蓮様の許嫁がいるから
こういう事はやめて欲しい

目の前から消えて欲しい

期限ももうすぐ・・・・
また蓮様を・・・・



私達って自由にできないね



今日も

「香緒里・・・・来たよ」

今だけは、自由に

「蓮好きだよ、蓮・・・・私をお吠えておいてね」

「蓮・・・・・・蓮」

不思議な顔してたけど
私達はもうすぐ、契約切れるんだよ


夢は終わりだよ

蓮は許嫁と寄り添うんだよ
私ではないんだよ




「蓮、もうここには、来ないで」

「もう飽きたの蓮に・・・・」

「飽きた？で泣くのか？なんだ許嫁の事か？」

「俺は香緒里でなければ、力わかないの」

「でも、別れましたって、ほとぼりが覚めたらまた、会いましょう？」


「香緒里はいいんだな？それで」


「でも、ここは、今までのままにな？」