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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
「柚留はアニメとか漫画好きだっけ?」
「うーん、あんまり見ないなぁ」
「じゃあ、絵画とか好きなの? 美術館とか行く?」
「……美術館? 全然行ったことないなぁ。そういえば、小学校の時みんなで行ったよね。あれなんの授業だっけ? それくらいしかないなぁ」
小学校の時。そういえば、遠足みたいな感じで近所の大きな自然公園に行って、そこに建っている美術館を見学したことがあったかもしれない。どんな絵があったのか、まったく覚えてないけど。
「授業じゃなくて、遠足じゃなかったっけ?」
「あ、そうだったかもっ」
柚留はポン、と膝を打つ。思い出して引っかかっていた疑問が晴れて、スッキリしたみたい。でももう一つ別の疑問があったらしく、あたしに尋ねてくる。
「なんでそんなこと聞くの?」
「だって、さっきからすごく楽しそうにあたしの絵見てるから。もともと絵が好きなのかなって思って。でも柚留からアニメとか漫画の話聞いたことないからさ。もっとこう、高尚な絵が好きなんかなーって」