この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
「やっぱり柚留、気持ちいいんだ……」
確認なんてしなくても、息遣いと表情でバレバレ。
柚留は逃げるようにあたしから視線をそらして、唇を噛んだ。声が出ちゃうのを防ぎたいみたい。
「ダメ、もっと聞きたいっ」
ついこぼしてしまった本音と共に、柚留の唇に触れる。
そのぷにっとした柔らかい感触に、無意識に思ってしまった。
ーーキス、したいって。
あたし柚留とキスしたい。だけど、キスは好きな相手じゃなきゃ嫌なもんだよね。あたしが好きなBL漫画もそうで、体は許すけど唇はダメ、みたいなのよく見るもん。
それに漫画のためっていうのも、結構苦しくない?
柚留の唇に釘付けになったまま、あたしの思考は目まぐるしく働いた。
だけど目の前の唇は、なんだかものすごくオイシソウで、あ、舐めたい。
まさにその時……だった。
階段を登る足音を察知。