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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
「怒ってるの? 感謝してるの? どっちなの?」
「両方っ!」
あらあら、と笑う母親に、いや笑うとこではないから、と心の中で突っ込みを入れる。
それからトレイを受け取って、ゴホン、と一度咳払いをした。
「あのね、お母さん、真面目に聞いて。テストが近いのっ! 勉強に集中したいのっ! だから、もう部屋こないでっ」
「はいはいわかったわよ。勉強頑張ってね」
このやり取りも何回めなのか。まりねがここまでやる気になるなんて、明日は赤飯にしようかしら、なんて、呑気に笑いながら階段を降りていく母。おめでたいのはあたしが勉強に目覚めたことじゃなくて、お母さんの頭の中だよ。
だけどもう部屋に来ないでってドストレートに言ったし、大丈夫よね?
あたしはほっと息をつきながら、部屋のドアを開けた。
「な……、なーにやってんの!」