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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
柚留が自由になった手のひらで、あたしの頬に触れた。ガムテープのせいでベタついていることよりも、頬をすっぽり覆えるほどのその手の大きさに驚いた。
「ん、んんっ」
苦しくなってじたばたと暴れると、はっとしたように柚留がキスをやめて、顔をあげる。
「……ごめんっ」
あたしは呆然と、柚留の顔を見上げた。拘束を自分で解いて、あたしにキスした時の柚留がまるで獣みたいに見えて、今までの柚留とは、別人のようで。
「我慢できなくて……」
「あ……っ」
柚留はあたしの体に顔を埋めて、手で体をまさぐってきた。柚留に巻いたシーツがはらりと落ちて、細い体を露(あらわ)にする。
細いけど、膨らみのない男の子の体。
「まりねちゃんも……気持ちよくしてあげるね」
声は優しい柚留のままなのに、荒い息と欲情に濡れた眼差しは、やっぱり別人みたいで……。