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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!

「や、やあ……っ!」

 服を捲りあげて胸元に潜り込んできた柚留の手に、あたしは我に返ったように悲鳴をあげていた。
 そう、悲鳴。とっさに出てしまった声は、自分でも驚くくらいに大きかった。柚留が怯んだ隙に、柚留の下から抜け出してようやく上半身を起こす。

「はあ……っ、はあ……っ」

 不思議なくらい、自分の息も弾んでいた。
 いろんなことにびっくりした。柚留の行動にも、噛みつくようなキスにも、今までみたことないほどの、凶暴な眼差しにも。……あたしの知ってる柚留じゃないみたいで。
 びっくりして、同時に怖かった。バクバクバクバク、うるさいくらいに心臓が鳴り止まない。

「……僕に触られるの、嫌?」

 ふいに柚留が呟いた。

「あ、当たり前じゃんっ! こんなの、約束と違うし……」
「漫画に協力するって話?」
「そーだよ! こんなの……っ」

 あたしは柚留から、ばっと顔を背けた。

「それにあたし、レズじゃないし……っ」
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