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あたしに全部見せなさいっ!
第7章 やっぱり発情しちゃいますっ!
びっくりして怖がってるのを悟られたくなくて、とっさに出てきた言葉がそれだった。
口に出してしまってからはっとする。慌てて柚留を見た。
柚留は深くうつむいたまま何も言わない。
やがて、ぽつりと。
「……僕、女の子じゃないよ?」
顔をあげた柚留は、とても悲しそうな顔をしていた。
「僕だって男だよ?」
短い言葉がぐさりと刺さった。声のトーンでわかる。あたしまた、柚留のこと傷つけた。
「ゆ……」
「ごめん、もう漫画の協力したくない。男の研究したいなら、ちゃんと『男の子』に協力してもらったら?」
いつの間にか服を着終えていた柚留は、そのまま部屋を出ていく。皮肉の言葉を残して。
……どうしよう、傷つけて怒らせて、最悪じゃんあたしっ。
ーー僕に触られるの、嫌?
ーー僕だって男だよ?
柚留の言葉が、頭の中を巡る。