この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第8章 愛の説教部屋

詩織は今度は脱力したように、机に突っ伏した。
「……ひどっ。味噌っカスって……」
味噌っカスって……。初めて言われた。
詩織が頭を起こす。
「……酷いのはあんただって。だから、森永くんのことをみんなが女子みたいな感覚で接してるからって、彼自身が女子な気分でいるわけじゃないでしょってこと。自分のことは男だと思ってるし、女子はやっぱり異性だし」
「そりゃそうだろうけど……」
「クラスの女子に男として見られなくても気にしてなかったけど、多分あんたには男として見て欲しかったんだよ。だからレズじゃないって拒否されてすごく傷ついたし、男だよって必死に主張したんじゃないの? ーーわかる? 森永くんは、まりねのことが好きなのっ。だからまりねには、男として見てほしかったんだよ! そんな森永くんの気持ちを無神経に踏みにじったこと、全力で反省しなさいっ!」

