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あたしに全部見せなさいっ!
第8章 愛の説教部屋

柚留に対しての、ぐちゃぐちゃとまとまらない思考。
あたしは身を乗り出した。
「わからない……」
力なくつぶやくと、詩織が軽く首をかしげる。
「だって今まで、男の子に興味を持ったことないんだもん! ずっと二次元ばっかだったし。まして、相手は柚留だよっ? ちっちゃい頃から一緒だったし、も……っ、もちろん好きだけど……っ。これが恋かなんてわかんないよ……! あたしがエッチなだけかもしれないじゃんっ! だから触ったりしたくなったのかもしれないし……」
ぎゅっと手を握りしめる。手汗、めっちゃかいてる。
「だったらまりねは、森永くん以外の人にも同じようにエッチなことしたいと思う? あ、三次元ね」
問われて、想像する。すぐに気持ち悪くなって、首を横に振る。
「嫌だっ」
「森永くんに拒絶されて、あんなに泣いてたのはなんで?」
「き、嫌われたくないっ。シカトされて、もう喋ってくれなくなるかもってなったら、つい……」

