この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第9章 二人の気持ち

「……んじゃーそろそろ、俺らはおいとましますか」
「そーねー、帰ろっか」

 西木くんと詩織は、家の方角が全然違う。
 じゃあねーと軽い挨拶を交わし、西木くんが自転車の向きを変えようとした時。

「あ、ちょっと待って」

 ふいに詩織が荷台から下り、あたしの腕を掴んで柚留から距離を取らせた。

「……ちょっと一個だけ」
「何?」

 首をかしげるあたしに、一言。

「あのさ、前に、まりねの描く男には、生々しさやリアリティーが足りないって言ったでしょ?」
「……う、うん」

 それらの単語にギクリとする。最近男を研究どころか、ほとんど絵を描いてない。柚留のことでいろいろあったし、悩みすぎて……。
 そこが後ろめたいのもあって、なんとなく詩織に怒られるのではと思ってしまってびくびくと身構える。
 だけど詩織の言う『一個』は、あたしを責めるような内容ではなかった。
/220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ