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あたしに全部見せなさいっ!
第2章 紙とインクに発情中っ!

 さらにそのまま、二人で柚留を観察していると。
 ぽてっ。柚留の食べてる玉子サンドから、中の具が足の上に落ちてしまった。あ、って顔で視線を落とす柚留。

「もう、何してんだっ」

 隣の男子がすかさず、その具を拾ってやっていた。

「……とろい」
「そんなところもやっぱり女子ね」

 柚留はまたパンを食べるのを再開。ふと、あたしたちの視線に気付いたようだった。
 こっちを振り向いて、不思議そうな顔で小首をかしげる。
 そんな、小動物みたいな仕草もやっぱり女子で……、もう以下略でいっか。
 詩織は柚留と目が合うと、にっこり笑ってひらひらと右手を振った。それを受けて、柚留もにこっと笑って手を振り返す。

「もう、森永くんは除外しようか。どう頑張っても男として見れない」
「でしょ? 幼なじみとか以前の問題で無理だから」

 はーい、結論でました!
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