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あたしに全部見せなさいっ!
第10章 あたしに全部見せなさいっ!
可愛すぎて笑ってしまった。
「気持ちよかった?」
「……うん、ありがとー」
柚留はあたしの背中に手をまわし、あたしの体をぎゅっと抱きしめてくる。肌と肌が直接触れ合って、まるでお互いの体温が溶け合ってるみたい。
服越しに抱き合うよりずっと気持ちよかった。
……やっぱり、三次元と二次元は全然違うんだなぁ、なんてぼんやり考える。当たり前だけどっ。
あたしは目を閉じた。
あったかくて、話もできて、触り合うだけで気持ちよくなれて。なんて素敵なの、三次元。
柚留の呼吸も落ち着いて。早く、一つになろう? そうしたら、もっと気持ちいいのかな。
詩織に貰った避妊具を、上着から取りに行こうと思い目を開けた刹那。
「あ、あれ、柚留!?」
あたしに抱きついたまま、すやすやと寝息を立てる柚留が目に入り、唖然。
え、寝た!?