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あたしに全部見せなさいっ!
第10章 あたしに全部見せなさいっ!
「柚留? ねえ、柚留ってばっ」
ゆさゆさと柚留の体を揺さぶる。柚留は軽く身じろぎするも、目は開かない。代わりに、あたしの体にすり寄るように、さらにぎゅーって。
「ほんとに寝ちゃったのー……?」
そりゃ、お互いにイッてそれなりに満足はできたけど。
その先だって期待したし、大人の階段のぼるつもりで詩織に貰ったゴム持ってきたのにっ。
もっとイチャイチャドキドキしたかったのにっ!
腹いせに、あたしは柚留のぷっくりとした頬っぺを軽くつまんだ。つねってやろうと思ったのに、マシュマロみたいに柔らかい弾力に、さらに唖然。
「この、もち肌っ子めー」
まったく、ほんとに女の子が欲しいもの、全部持って産まれてきやがって!
そんなところも、知らなかった。
あたしは柚留の寝顔を見つめて、その唇にちゅっと口づけた。