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あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?

 くるりと大きな柚留の瞳が、心配そうに細められる。
 昼休みの終わりくらいに柚留がこっちを見てたのは、あたしの様子に気づいて気にかけてくれてたからなのかと思い当たった。

「喧嘩じゃないよ、大丈夫。詩織とは仲良し仲良し。ちょっと、悩みができて……」
「悩み? どんな?」

 あたしは迷う。柚留なら漫画を描いてること知ってるし、話せば真摯に聞いてくれるとは思うんだけど。創作の話だし、ましてやBLの話だし。
 話しても、共感してもらえないのはわかるから。

「うーん」

 あたしは少し考えて、要点のみ吐き出した。

「男の子って、よくわかんないなぁって……」

 うーん、要点なのか? これ。そして、吐き出してから気づく。
 柚留も男だった!
 柚留はまた頭にハテナマークを浮かべていたけれど、ふいに尋ねてきた。

「どうしたの? まりねちゃんらしくない悩みだね。恋でもしたの?」
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